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滝沢 知大さん ―― 東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 老年看護学/創傷看護学分野 博士後期課程2年

プロフィール

滝沢 知大(たきざわ・ちひろ)

東京大学医学部健康総合学科看護科学専修卒業。東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野修士課程修了。現在同専攻同分野博士後期課程2年生。福岡県出身。

 

趣味・息抜き:通学時間の読書
座右の銘:「画竜点睛を欠く」にならないように頑張る

「専門分野を目指したい」大学院進学のきっかけ

学部時代から何か専門分野を持ちたいと思っていたので大学院に進学したい気持ちはありましたが、臨床に出るという選択肢もあってどのタイミングで進学するか悩みました。

 

私自身がどれくらい研究が好きなのかも、将来研究がしたいかもまだわからないのに研究1本の生活になるのは不安もあり、まずは修士で頑張ってみようという気持ちで進学しました。修士で2年間研究してみて、もう少し続けたいという気持ちが強く博士課程に進みました。

 

大学院選びの決め手

学部時代、真田先生(研究室の前任の先生)や仲上先生の授業で褥瘡を見た時に衝撃を受けました。先生方は褥瘡の知識やケアを紹介するだけでなく「こういう研究をやっています」と情報提供してくださったり、真田先生から、現在の褥瘡の課題に対してアイディアを出すようなレポート課題が出たりと、非常に興味を持てるような授業内容でした。

 

偶然にも病院実習や在宅実習で褥瘡の患者さんを受け持つ機会があり、さらに関心が強まり仲上研究室で研究をやりたいと思って決めました。

 

 

受験勉強と対策

コロナ禍前の入試だったので筆記試験があり、販売されていた過去10年間分の試験問題を進学希望の友人と一緒に解いて対策しました。また、3年生で看護を専攻することが決まったため看護学を学び始めるのが他の大学より遅く、圧倒的に知識が足りなかったので、国試対策にもなるようにと、進学しない同級生も一緒に受験に向けた勉強会をしました。

 

東京大学大学院の魅力

さまざまなバックグラウンドや研究分野を持つ先生や学生がすぐそばにいて直接関われることです。

看護のさまざまな領域でご活躍中の先生方がいらっしゃるだけでなく、看護以外でも自分の研究で使用している試薬を開発した研究室が近くにあり、研究の相談に行けるような環境にあることに魅力を感じます。

 

学費・生活費のやりくり

博士課程に進学後、1年目は創発的研究支援事業のリサーチアシスタント、2年目からは日本学術振興会から特別研究員(DC2)として採用いただいているのでそれを学費や生活費にあてています。

 

先輩方からのアドバイスを受けてさまざまな奨学金に応募し研究費をいただけることもこの研究室の魅力です。修士も含めて実験系の研究をしているため、週末も研究室に来ることもたびたびあり、アルバイトが難しいため博士の間は学費や生活費の心配をせずどっぷり研究することがができます。

 

 

研究のやりがい

やりがいと苦労は紙一枚だと実感しています。最初は「わからないこともわからない」状態でしたが、進めていくうちにできるようになっていったことは喜びです。博士課程2年にもなるとわからなくても「もしかしたらこうかもしれない」と考えられる余裕が出てきて、大変なことも楽しいと思えることが少しずつ増えてきました。

 

臨床経験がないため臨床とどうつながるかを課題に考えていて、勉強と研究のために東大病院の褥瘡回診に参加しています。研究室で開発されたものを使ってアセスメントしていることや、研究データについて看護師や医師が興味を持ってくれることがうれしく、このような機会があることもやりがいの1つだと思っています。

 

自身の研究テーマ

褥瘡の難治化予防に関する研究をしています。学部と修士の時は褥瘡の難治化アセスメントをテーマに、学部ではサーモグラフィー等の機械を使った研究、修士ではバイオの視点で研究し、博士では一歩進んで難治化予防に取り組みたいと思って進めています。

 

今後の進路

現在博士課程で研究をしていく中で、今後も研究を続けていきたいという希望があります。まだ具体的な進路は決まっていませんが、自分がどんなふうに研究をしていきたいのか、いろいろな選択肢を考えていこうと思います。

 

仲上研究室の魅力

研究の話をいつでもできて、少しの進捗でも報告しやすいです。自分で考えることが前提ですが先生もアイディアを出してくださって、それに刺激を受けて「やってみよう」「できるんじゃないか」と思わせていただいています。高いレベルのことに挑戦しているメンバーがいることにとても影響を受けています。

 

この研究室では「創傷」というテーマに対してさまざまなアプローチや視点を持った人が集まっているので、大学院生としてその中のどこか1つの分野を追求できる環境は用意されています。教室で積み重ねられてきた研究をベースに、広い視点を持ちながら自分の研究にフォーカスしていく過程はこの教室の魅力だと思います。

 

大学院進学を考える人たちへのメッセージ

大学院は学部とも臨床とも違う学びが得ることができ、挑戦できる場所だと思います。自分の中でハードルを高くせず、興味を持った方はぜひ研究室のホームページを見たり先生にメールを送ってコンタクトをとってみてください。

 

 

 

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